おいしそうな唐揚げができたと思ったのに、食べてみると中が生焼けだったことはありませんか?
生焼けの唐揚げは、お腹を壊す原因にもなるので、火を十分に通すことがとても大切です。
今回は、そんな困った状況を避けるために、
- 唐揚げが中までしっかり火が通っているかの確認方法
- 中が生焼けの唐揚げの焼き直し方
- 生焼けの唐揚げを食べてしまった場合の対処法
をご紹介します。
唐揚げが生焼けだと気づく方法
唐揚げを食べ始めてから「あれ、生焼け?」と気づくことは避けたいですよね。揚げ終わったその時にチェックするのが一番です。ここで、唐揚げの生焼けを見分ける3つのポイントを紹介します。
- 断面の色の確認
- 肉汁の色のチェック
- 食感の評価
これらをひとつずつ見ていきましょう。
唐揚げはかじって確認することもできますが、できればそれ以前に判別できたほうが安心です。
調理中に唐揚げの生焼けをチェックする方法
調理中にも唐揚げが生焼けかどうかを判断する方法があります。
- 揚げ油の泡の大きさと音に注意
- 油から取り出した際の肉の振動を感じる
- 大きな唐揚げを途中で取り出し、断面を切って確認
特に大きな唐揚げは中まで火が通るまで時間がかかるので、注意が必要です。
断面の色で生焼けを見分ける
唐揚げの中がどれくらい火が通っているかは、切ってみると一目瞭然です。
生焼けの場合、ピンク色のままの肉汁が見られることがあります。
一方、十分に加熱された唐揚げは白く変わります。厚みのある部分を切って確認すると安心です。
肉汁の色で判断する方法
肉汁の色を見ることでも生焼けかどうかが分かります。
- 大きな唐揚げを選び、取り出して押さえつけるか串で刺す
- 染み出す肉汁の色を見る
赤く濁った肉汁が出た場合は、まだ生焼けです。透明なら火が通っています。
食感で生焼けを感じ取る
生焼けの唐揚げは、触ってみると柔らかく、ぬめりがあるかもしれません。火がしっかり通った唐揚げは、触感が固くなりぬめりは消えます。
ただし、熱い唐揚げに触るときは火傷に注意してください。もし口にしてしまい、生焼けの食感に気づいたら、すぐに食べるのをやめましょう。
生焼けの唐揚げを焼き直しする方法
もし唐揚げが生焼けであっても、後からしっかり加熱すれば安全に美味しくいただけます。
唐揚げが生焼けの場合の揚げ直し方
生焼けの唐揚げを見つけたら、すぐに揚げ直しを行いましょう。
もし唐揚げを一度切ってしまっても、再度揚げ直すことが可能です。
特に多くの部分が生焼けである場合、小さくカットしてから再揚げすると効率的に解消できます。
ただし、二度揚げすることでカロリーが増えるため、カロリーを抑えたい方は次の方法をお試しください。
電子レンジを使った加熱方法
揚げ油を使わずに済ませたい場合や、既に揚げ油を片付けてしまった場合には、電子レンジで加熱する方法が適しています。
電子レンジは短時間で唐揚げを高温に加熱できるため、効果的に生焼けを解消します。
生焼けの部分が多い場合は、唐揚げを半分に切り、断面を上にして加熱することで中心までしっかり温めることができます。
ただし、電子レンジはフライ物には本来最適ではないため、サクサク感は失われやすい点には注意が必要です。
トースターで焼き直す方法
トースターを使用する方法もあります。
電子レンジで加熱すると柔らかくなりがちですが、トースターを使えば外側をカリッとさせることができ、余分な油も落とすことができます。
最近では、揚げずにトースターだけで唐揚げを作るレシピも人気を集めており、カロリー削減にもつながります。
電子レンジとトースターを併用する方法
電子レンジだけで加熱すると味や食感に不満が残る場合は、電子レンジで軽く温めた後にトースターで仕上げる方法がおすすめです。
この併用技術により、電子レンジで加熱した後のトースター使用で、ほどよく水分が飛び、揚げたてのようなカリッとした食感を復活させることができます。
また、トースターにアルミホイルを敷いてから唐揚げを並べ、数分間加熱することで、余分な油も落ち、カロリー削減にも効果的です。
唐揚げの生焼けを防いで失敗しない揚げ方のコツは?
生焼けを防ぐ唐揚げの揚げ方には、いくつかの簡単なコツがあります。
鶏肉を薄く切る
見た目は豪華な厚切り唐揚げも魅力的ですが、生焼けを避けるためには鶏肉を薄くそぎ切りにする方法がおすすめです。
薄切りにすることで、揚げ時間が短くなり、唐揚げが余計な油を吸収するのを防ぎ、よりヘルシーな仕上がりになります。
鶏肉を斜めに切ることで、効率よく熱が通りやすくなります。
鶏肉は同じ大きさに切る
唐揚げを均一な大きさで揚げることも重要です。
サイズが異なると、各ピースが均等に火を通すのが難しくなり、小さいものは焦げてしまいがちです。
鶏肉の厚みが均一になるよう、適切にカットするか、肉を平らにしてから切ると良いでしょう。
余熱で火を通す
唐揚げを揚げた後、すぐに盛り付けるのではなく、少し時間を置いて唐揚げの余熱で中まで火を通すのがコツです。
揚げたての唐揚げを重ねてピラミッド形にするか、アルミホイルで包むことで熱が逃げず、内部までしっかりと火が通ります。
これにより、ジューシーで美味しい唐揚げができあがります。
じっくり低温で揚げる
160℃程度の低温でゆっくりと唐揚げを揚げるのが理想です。
高温で急いで揚げると、外はカリッとして中は生焼けになりやすいので注意が必要です。
鶏肉同士がくっつかないようにする
小さなフライ鍋を使用する場合、鶏肉同士がくっつきやすくなるので、最初のうちは菜箸で適宜分けるようにしましょう。
衣が定着すれば自然とくっつかなくなります。
二度揚げする
一度揚げてから一旦取り出し、余熱で内部まで火を通した後、再び短時間揚げることで、中までしっかり火が通りつつ、外はサクッとした食感になります。
これにより、外側が焦げることなく、中心部まで完璧に加熱できるため、理想的な唐揚げが完成します。
唐揚げの生焼けを食べてしまった場合の症状は?
生焼けの唐揚げを少々食べてしまっても、何も感じない方もいるかもしれませんが、生焼けには健康上のリスクが伴うことを知っておく必要があります。
食中毒のリスク
生焼けの唐揚げを食べることで、食中毒を引き起こす可能性があります。
主な原因となる細菌には、以下のものがあります。
- サルモネラ菌
- カンピロバクター(病原体)
発症は必ずしもない
生焼けの唐揚げが必ずしも食中毒を引き起こすわけではありません。
軽いピンク色の場合、特に外側がしっかり焼けているなら、大きな心配は不要です。
症状が出た場合の対処
万一、生焼けの唐揚げを食べた後に食中毒の症状が現れた場合は、すぐに医療機関で診てもらうことが重要です。
生焼けによる食中毒でよく見られる症状には以下のものがあります。
- 吐き気や嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- 発熱
特に、免疫力が低下している人々、例えば幼児や高齢者、既に体調が悪い人は、重症化するリスクがあります。
潜伏期間と症状の期間
食中毒の潜伏期間は原因菌によって異なります。
- サルモネラ菌:3〜4日
- カンピロバクター:2〜7日
食後すぐには症状が現れないこともあり、最初は何も感じないこともありますが、数日後に症状が出ることがあります。
症状が持続する期間には個人差があるため、注意が必要です。
生焼けの唐揚げを食べた後の対処法
生焼けの唐揚げを食べてしまった場合は、すぐに食べるのをやめ、口の中に残っているものは吐き出しましょう。
その後、口を水でよくすすぐことが重要です。
飲み込んでしまった場合でも、すぐに症状が出るわけではありませんが、特に小さな子供や高齢者、抵抗力が弱い方は少量でも体内に入るとリスクが高まります。
健康な成人の場合でも、何も感じないことが多いですが、食べた後は体調の変化に気を付けて過ごしてください。
特に消化器系が敏感な方は、食後すぐに腹痛を感じることがあります。
もし下痢や嘔吐が発生した場合は、自己判断で薬を服用せず、可能な限り体内から物を排出しましょう。
症状が長引く場合は脱水症状に注意し、水分を小まめに補給することが大切です。
症状が数時間経過しても改善しない場合や、体が弱っている方、他の疾患がある方は、悪化する前に速やかに医療機関を受診することが推奨されます。
まとめ
今回は唐揚げが生焼けだったときの対処法について詳しくご説明しました。
ここで、大切なポイントをもう一度振り返りましょう。
- 唐揚げが生焼けかどうかは、断面の色、肉汁の色、食感で確認する
- 生焼けの唐揚げは、電子レンジで簡単に加熱し、トースターでカリッと仕上げる方法が効果的
- 唐揚げを均一に薄く切り、低温でじっくり揚げることが生焼けを防ぐコツ
- 食中毒のリスクがあるため、生焼け唐揚げを食べた後は体調の変化に注意し、異常があれば医療機関を受診する
- 生焼け唐揚げを食べた場合は、すぐに食べるのを止め、口をすすぎ、必要ならば内容物を吐き出す
- サルモネラ菌の潜伏期間は3〜4日、カンピロバクターは2〜7日なので、症状が出たときの対処を準備する
- 調理中に唐揚げの生焼けをチェックするためには、揚げ油の泡や音、途中での断面チェックが有効
- 生焼けを避けるためには、鶏肉を同じ大きさにカットし、余熱を利用して火を通す
今回の情報を参考にして、生焼けが一切ない安全でおいしい唐揚げをぜひ作ってみてください。